









気難しい建築家でさえもプロヴァンスには夢中になります。
午前中はシトー派のトロネ修道院へ。シトー派とはカトリック教会に属する修道会で、清貧、沈黙のうちに祈りと労働の生活をモットーにした厳格な生活をする事で知られており、あのブルゴーニュではクロ・ド・ヴージョ のぶどう園が有名。「粗い石」 ル・トロネ修道院工事監督の日記というあまりにも有名な著書は世界中の建築家に影響をあたえており、特にこの修道院で、見るべきところは、空間の形、材質そして色彩が一体となって、ここプロヴァンスの独特な陽光の視覚化を実現しているところ。回廊の光と石の材質そしてシャペルのグレゴリー讃歌を聞けたらそれはもう天使の歌声。
そして午後はマルセイユ市内に戻り、ルコルビジェのユニテ・アビタシオンへ。輝く都市に代表されるル・コルビュジエの都市計画案を、集合住宅として垂直方向に実現したともいえる建築作品。1階はピロティとされるとともに、屋上庭園も見逃せません。全体はモデュロールに基づいて設計されており、1950年代としては斬新であった工業化・規格化が試行され、鉄筋コンクリートの骨組みにプレハブ化された住戸をはめ込む構造を採用。
ふだんは見ることができない内部までの見学をガイドが通訳致します。
人を驚かせたり、権威づけたり、誇張するものではないという主張の元つくられたシトー派建築と、ひとつひとつ表現や主張を感じるユニテのコントラストをお楽しみください。現地ガイドへの質問もご自由にしていただけるよう少人数でのツアーとなります(2人から6人)
料金 お1人様料金150€ (5名様同乗の場合)
所要時間 8時間半 (走行予定距離280km)